豪雨と斜面都市 -1982長崎豪雨災害-

高橋和雄 著
古今書院 2009年 1月 1日刊行
A5判 180頁 定価(本体2,500円+税)

 1982年7月23日夕刻に発生した集中豪雨は坂の町・長崎に死者・行方不明者299人、全壊・半壊家屋1,538棟の未曾有の災害をもたらした。いわゆる長崎豪雨災害である。本書はこの災害の状況と行政、マスコミなどの対応を記述し、今後の災害対応を十分にするための教訓を抽出する。
 昨今のゲリラ豪雨は長崎豪雨災害と降雨パターンが似ており、この長崎豪雨災害の教訓を住まいの地域で豪雨災害が発生した場合を想定して検証することを期待する。(「はじめに」より抜粋)

大災害来襲-防げ国土崩壊-

高橋 裕 監修  国土文化研究所 編集
高橋 裕・水谷武司・池田駿介・土岐憲三・佐藤邦明・小林 滋
高橋和雄・宇多高明・玉井信行・佐合純造 著
㈱アドスリー 発行 丸善㈱出版事業部 発売 2008年11月20日刊行
A5判 268頁  定価(本体2,000円+税)

 日本の地理的特徴や気候を熟知する工学者の目から、地震・台風・火山噴火・地盤沈下・海岸侵食などの自然災害への対策、問題の解決策を提案する。巻末の付表「日本の過去の災害一覧」も見やすく充実している。また、災害のシュミレーション動画を収録したDVD-ROMも付いている。(本書 案内より)

有珠山 火の山とともに

岡田 弘 著
北海道新聞社 2008年10月31日刊行
B6判 326頁 定価(本体1,900円+税)

1977年有珠、
1988年十勝岳、
2000年有珠・・・。
そのとき、現場では何が起きていたのか。
火の山を見つめ続けた科学者・岡田弘が、
自然のメカニズムと予知・防災の攻防を肉声でつづった初のドキュメント。(帯より)

豪雨の災害情報学

牛山素行 著
古今書院 2008年10月10日刊行
A5判 171頁 定価(本体3500円+税)

本書は、著者が最近関わった豪雨災害に関し、・これまでの豪雨災害と比較して、どのようなことが起こったのか ・その際、災害情報システムはどのように機能したか(あるいはしなかったか)・災害情報を生かしていくために、どのような課題があるのか、といった観点から作成してきた災害調査研究をとりまとめたものである。主な読者層は、豪雨災害と災害情報に関して、少し詳しく学んでみたいと考えている研究者、技術者、行政官、学生などが対象となるであろう。(「まえがき」より抜粋)

文化遺産防災学「ことはじめ」篇

立命館大学 文化遺産防災学「ことはじめ」篇出版委員会 著
㈱アドトリー発行 丸善㈱出版事業部発売 2008年8月25日刊行
A5判 258頁 定価(本体2000円+税)

 本書は立命館大学の21世紀COEプログラム「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究拠点」の5年間の研究成果。本書は第1部「文化遺産防災学1.0」、第2部「文化財研究と防災研究の間で」、第3部「文化遺産防災学の主要テーマ」、第4部「文化遺産防災学1.0の成果一覧」の4部構成になっているが、第2部、第3部は、始めから順を追って読まなくても、興味のある部分から読み始めてもいい構成になっている(本書「はじめに代えて」より)

これからの防災・減災がわかる本

河田恵昭 著
岩波書店  2008年8月20日刊行
岩波ジュニア新書 230頁  定価(本体780円+税)

1 最近の日本の災害となぜ被害が大きくなったのか/2 最近の世界の大災害となぜ被害が大きくなったのか/3 風水害を変える地球温暖化/4 なぜ被害が起きるのか-地球と津波/5 防災対策から減災対策へ/6 減災の原点は自助・共助・公助/7 役に立つ危機管理/8 事前対応と事後対応/9 いま心配な巨大災害/10 社会を変えるのはきみたち-ユビキタス減災社会に向けて(本書 目次)

シリーズ災害と社会…3 災害危機管理論入門

吉井博明・田中 淳編集
弘文堂  2008年4月30日刊行
A5判 337頁  定価(本体3,000円+税)

 本書は、危機管理の専門スタッフのために書かれた入門書である。もちろん、多様な危機のすべてを扱うわけにはいかないので、日本における主要な危機管理である自然災害に限定した。
 危機管理には周到な準備と発生時の即興が不可欠と言われるが、その能力を身につけるには、実際に発生した事例に学ぶことが重要である。そこで本書ではできる限り多くの災害事例を取り上げた上で、危機管理の要点をわかりやすく示すことに力点を置いた。(本書 序より)

組織の危機管理入門 リスクにどう立ち向えばいいのか

林 春男、牧 紀男、田村圭子、井ノ口宗成 著
丸善株式会社  2008年2月15日刊行
B6判 168頁  定価(本体2,100円+税)

 組織における危機管理の目標は「組織の業務継続」にある・・・。本書では、組織の危機管理能力向上のために必要不可欠な業務継続マネジメント・プロセスの基本的な考え方- 1.リスクの評価 2.戦略計画 3.元的な危機対応 4.教育・訓練の実施方法-について平易に解説するとともに、この1.~4.を継続的に回していくことの大切さを力説する。危機管理能力が他の先進国に比べ低いといわれているわが国にとって、誰もが知っておくべき知識といえよう。(本書カバーより)

津波てんでんこ 近代日本の津波史

山下文男 著
新日本出版  2008年1月25日刊行
B6判 235頁  定価1,680円(本体1,600円+税)

 私が直接体験した昭和の三陸津波もそれに近いものだった。津波で死んだあの人この人。死体が海から揚がる度に泣き叫ぶ人たちの記憶は、忘れようにも忘れ難いし、来る日も来る日も立ち込めていた川原で死人を焼く白い煙は、昨日の事のように眼に焼きついている。生き残った友人たちも、みんな同じことをいう。小さな一つの村だけで180人もが死んだのである。子ども時分からの、そうした津波への恨みと津波防災への執念がこの本になったようにも思う。(著者のあとがきより)

シリーズ災害と社会…2 復興コミュニティ論入門

浦野正樹・大矢根淳・吉川忠寛 編集
弘文堂  2007年12月30日刊行
A5判 288頁  定価2,730円(本体2,600円+税)

 災害の社会科学的研究には、災害時の情報と行動を扱う災害情報論をはじめ、阪神・淡路大震災で脚光を浴びた災害ボランティア論や、被災者や救援者の心のケアを扱う研究、災害に強いまちづくり防災まちづくり論、そして新しいところでは災害ジェンダー論など…、実に様々な研究領域が開拓されている。それら各研究の展開状況については本シリーズの母胎となる別巻『災害社会学入門』において示されているので、本巻では、そのうち、第5章「被災生活と生活再建」でとりあげられた内容をさらに深め、被災生活を包含するコミュニティの諸相に射程を広げて展開しようと試みたものである。(本書 序より)















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